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2021.05.31

月刊コマ送り25「人間」

 

映画好きの知り合いが「この監督の作品はおもしろい」と話すのを聞くたびに、作品を監督括りで捉えたことがなかった私は、いまひとつぴんときていなかったように思う。

 

4月末に『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を観た。

予習なのか復習なのかわからない事前学習として夜な夜な序破Qを観ながら、胃が収縮するくらいの空腹時に刺激物を摂取してしまわないよう、予め優しいもので胃をコーティングしておくイメージが頭の中をぐるぐるしていた。(結果としてコーティングは何の意味もなさなかった)

 

それがきっかけになったのかはわからないが、5月は私にしてはたくさん映画を観た。せっかくの月額制動画配信サービス、鑑賞欲が高まっているときに観なければ。

 

ドラマや映画は、出演俳優を基準に選ぶことが多い。GW中は俳優 安田顕さんの出演作を中心に、そして家族や同僚から勧められた古い映画を観て、連休が明け仕事がはじまってからも、ひとつの映画のさまざまなシーンが頭の中で繰り返し再生されていることに気づいた。

 

すぐにでも観返したいかと言われると全くそんなことはなくて、むしろ一度観てしまったがために、改めて観るのであればきちんと覚悟を決めて挑まねばと思ってしまう。それが『愛しのアイリーン』だった。(思い返すと、昨年『ジョジョ・ラビット』を観たときも、しばらく頭にこびりついて離れなかった)

 

『愛しのアイリーン』を観てから2週間経って、ようやく「この監督の他の作品も観てみたい」と思った。というか、なんとなく思ってはいたけれど、これまで監督で映画を観たことがなかったからどうすればいいかわからなかった。

 

監督の名前を調べて、その流れで上記の作品が、オリジナル作品の多い吉田恵輔監督にはめずらしい原作モノだと知り、私が加入している配信サービスで観られる作品を古いものから順に観て、最新作がまだギリギリ劇場で上映されていることを知った。走った。

 

映画に関する語彙力が本当にないのでなんの感想も語れないけれど、吉田監督の映画は総じて「人間!!」という印象が強くて、どんなに重くても、劇的な救いはなくても、決して後ろ向きな感じではないのが好きなのかもしれないと思った。やっぱ人間っていいな。

 

 

 

ちなみに5月に観た映画は下記です。
「この映画を観た人が観ている映画」みたいなの、なかなか選ばない映画も観られるのでとてもよい。

 

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018)
ザ・ファブル(2019)
愛しのアイリーン(2018)
HK 変態仮面(2013)
エイプリルフールズ(2015)
銀のエンゼル(2004)
HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス(2016)
不能犯(2018)
俳優 亀岡拓次(2016)
劇場版SPEC〜結〜漸ノ篇(2013)
劇場版SPEC〜結〜爻ノ篇(2013)
女子ーズ(2014)
市民ケーン(1941)
カリガリ博士(1920)
机のなかみ(2006)
麦子さんと(2013)
犬猿(2017)
BLUE/ブルー(2021)
セックス・アンド・ザ・シティ(2008)
セックス・アンド・ザ・シティ2(2010)
バーレスク(2019)
探偵クレア 白蘭の女(2017

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