中判カメラを買った。
1958年ドイツ製の二眼レフカメラ。
タイトルは35mmなのに、すっかり120mm scrollshowになってしまった。

景色を、友人を、家族を、真四角のファインダーから覗く。
随分昔のカメラを手に入れたのに、毎回ピカピカな気持ちで撮っている。
フィルムを巻いて、ピントを合わせて、シャッターを「カチャッ」と切る。
またフィルムを巻く。
動作一つひとつの理由が分かるのは心地よい。

このカメラに電池はない。
なぜスマホで綺麗な写真を撮れる時代にフィルムカメラを好んで使うのか自分に問うことがあるけれど、
充電しないと動かないものに疲れてきているのかもしれない。

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