2020.01.30

月刊コマ送り09「どゥるん」

新年明けまして早ひと月が過ぎようとしています。
みなさん2020年はいかがですか？私は「嘘だろまだ1月かよ」という気持ちです。

日々はあっという間、一週間は残像すら見えないほどに感じているにも関わらず、まだ新年の名残を引きずっているのはどういうこっちゃ信じがたいなという思いで過ごしています。

連日の雨の最初の夜、歩いて帰宅していると黒いスニーカーの爪先からじわじわと冷たさが這い上がってきました。
信号待ちの横断歩道で傘にあたる雨音を聞きながら、冬の雨なんだからもっと寂しそうに降れよなんて八つ当たりをしていたところ、いつのまにか青信号が点滅しているのを見て我に返りました。

最近かなりの頻度で、追いかけられる夢を見ます。
追いかけられるというよりは、私がひたすら逃げている夢です。

シーンも登場人物もバラバラで、ひとりで逃げることもあれば、誰かと協力して逃げていることもあります。追いかけてくるのも人だったり怪獣だったり、何に追われているのかわからなかったり。共通点は「何か」から逃げているという構図のみです。

捕まったこともなければ、逃げきって安心したこともありません。
ひたすら逃げて逃げて逃げて逃げて逃げながら唐突に布団の中に戻ってきています。

よく見る夢といえばもうひとつ、血を吐く夢。
感覚的には、血を吐いているというか、口から血のようなものが出てきているというか。

咳き込んだりして「カハッ」というイメージではなく、どゥるんとした生温かいかたまりが口の中いっぱいに広がりながらゆっくり出ていく感じです。
あまりに生々しい感触で、そのやたらと重厚感のある赤黒いどゥるんが口から出ていくタイミングで目を覚ましてしまったときは、思わず手で口をおさえます。
実は眠っているときにどゥるんとした何かが口から出入りしているんじゃないかしら。えっ、こわ。

さて、今月の記録です。［2020/1/1 – 1/29］

2020/1/4
本『ジヴェルニーの食卓』原田マハ