2019.08.27
月刊コマ送り04「耳たぶ休憩」
最近ずっと耳たぶ痛を患っている
これを書いている今も痛い
そっとイヤリングをはずして耳たぶ休憩をしているところだ
今までで一番これはもう無理だ耳から死を感じると思ったのはマグネット式イヤリングで、知らない人も想像に難くないとは思うけれども、磁石で耳たぶを挟む仕組みのイヤリングだった
おそらく耳たぶが厚い人にも対応できる程度の強さの磁石なので、そんなにボリュームのない弊耳たぶは1時間もたたないうちに弱音を吐きはじめた
だが、そんな痛みごときに負けるわけにはいかない!と
思ったような気もするが、そもそも「痛い」と思いはじめたらそこで試合は終了、圧倒的敗北
一度「痛い」と思ったら、全神経が「痛み」を見物しにわらわらと集まる野次馬と化す
そしてついに敗北を認めてマグネット式イヤリングを耳たぶから引き離すころには、マグネットがあったであろう部分にはポッカリと穴があいているわけだ(もちろん貫通はしていないけれども)
もう一生マグネット式イヤリングには手を出さないと心に決め、それでも挟む力がやさしいイヤリングは知らないうちにすぐに耳から旅立っていくので、最近は150歩くらい譲って耳たぶ休憩の時間を設けるようにした
写真はフリー素材です。ぱくたそ(www.pakutaso.com)
最近よく見かけるクリップタイプは、これまた痛い
先日デビューさせた新人イヤリングは、意気込みすぎていたのか耳たぶがパンパンになり、ほんの数時間ではあったものの福耳の気分を味わうことができた
しばらく表舞台には出さないと思う
どうしてこんなに痛い痛いと言いつつイヤリングをつけているのかというと、自分のなかでわかりやすく、イヤリングをやる気スイッチにしているからだ
朝、イヤリングをつけて、よし今日も頑張ろう、と
寝起きの死んだ魚のような目に光を宿すべく、きちんと集団のなかで人間生活を送るべく、わたしだって僅かながら頑張っている
できれば頑張りたくないし濁った目のまま薄暗い部屋のなかで膝を抱えていたいが、そんなことは言えない
だから今まさに耳たぶ休憩中でイヤリングをはずしている私は濁った目をしていると思う、しらんけど
そういえば、少し前に会社のみんなで飲みに行ったとき、社長から「いかにこまきちゃんのやる気スイッチを探し当てるかを考えている」と言われた
ある程度は常識的な考え方も持ち合わせているので、思いますよね
「あ、これはやべえな」と
そういうこともありつつ、なにかわかりやすい「やる気スイッチ」を自分で設定しようということで取り入れたのがイヤリングだった
ヒールを履くことがやる気スイッチだという方もいると聞く
とはいえずっと痛がっていても進歩がない
なぜイヤリングをつけていて耳たぶが痛くなるのかというと、耳たぶを挟んでいる直径5mmもない狭い場所に、挟む力が集中してしまうからだ(この話には関係ないけど直径5mmに反応した人はゆずっこでみぎっこ)
ということは、痛くなる前に位置をずらしたり、より痛みを感じにくいポジションを探すしかない
しかし残念ながら弊耳たぶはそれほど余裕のあるスペースを持ち合わせていないため、今みたいに痛みを感じたタイミングで耳たぶ休憩をとっている
そしてこの原稿は耳たぶ休憩の間に書いてしまおうと思っている
そもそも耳たぶの「たぶ」って何だろうと急に気になって調べると、耳たぶは漢字で「耳朶」と書くことを知った
28歳にして、はじめて知った
参照サイト:漢字辞典オンライン
じゃあ「朶」とはなんぞ、というと「しだれる。たれる。木の枝などがたれさがる。」などの意味があるそうだ
じゃあなんだ、耳たぶって耳からたれさがってるってことか
それはそうなんだけど、そのとおりなんだけど、なんかなあ
ちなみに、イヤリングをつけるときの耳たぶの痛みの対処法ですが、両面テープやアイプチで貼り付けている方もいるらしく
みんな痛みに耐えつついろいろ試しているんだなというところで、本日の耳たぶ休憩を終えようと思います
ご清聴ありがとうございました