2025.07.08
イルミネーションイベント「大濠公園 日本庭園 宙(SORA)」
日が暮れたらあらわれる宙(SORA)で夜の散歩をしないかね。なんてなんて。
福岡市中央区の大濠公園にある日本庭園(福岡市中央区大濠公園1-7)で、
2025 年9 月30 日まで開催中の
イルミネーションイベント「大濠公園 日本庭園 宙(SORA)」
に行ってきました!
「宙(SORA)」は、日本庭園とデジタル技術を融合させた新感覚のアートイベント。日本庭園の各所に光と音を連動させた8つのコンテンツが出現します。
「たのしみ」「たのしみ」と言い合いながら、ワクワクの足取りで向かった我々アポロシアターチーム。入口に入ると、なんと巫女さんが。シャランシャランという鈴の音とともにお清めしてくださいます。

▲巫女さんに清めてもらってくぐるのは、

▲ “輪廻”という「水の輪」……!
とここでまずは、このイベントを手掛けられたランハンシャの下田栄一さんに、今回の企画のコンセプトをうかがいました。
「日本庭園では自然美などを(枯山水のように)小さく表現しますが、そこに日本人の精神性のようなものがあると思います。僕らがここでやりたかったのはそういうものです。『宙(SORA)』というタイトルですが、”宇宙”というよりは、”ミニマルとマキシマル”や”現在・過去・未来”のようなものを表現しました。そんな不思議な世界です」

▲2つ目のスポット“昇流”
下田さんは““昇流”(上の写真)という枯山水庭へのプロジェクションマッピングについて、こんなふうにも説明してくださいました。
「枯山水は砂利石で表現されますが、僕らはその川の上に流れるもの(月や鯉や花などの流れる水面の映像)を投影します。でもそれが途中で線に変わり、最後は溶け込んで岩に入っていく。次元が変われば物の見え方が変わっていく、といったところを表現しています」

▲メインのスポット”宙”
メインとなる“宙”は、”上の池”から広がる壮大な世界。「5つくらいの違う要素を複合的に使っています」と下田さんがおっしゃるとおり、池中央のホログラムスクリーンでは和装を纏った人物が舞い、奥に広がる庭園の森は巨大スクリーンのようにさまざまなものを映し出します。池全体に霧が立ち込め、光と映像が広がる光景は圧倒的。
「この”舞”を起点として“次元”や“時”が繋がることを表現したらどんな感じかな、と考えてつくりました。言葉で説明するのが難しいんですけど、僕ら日本人がもともと持っている精神性みたいな世界を、自分の感覚で表現しました」

▲大濠公園の一画とは思えない光景

▲シャッターを押す手が止まりません!
これまでの写真や下田さんのコメントからもわかる通り、この企画は「アート色強め」。それが実現したのは、誰かに頼まれた仕事ではなく自主興行として開催されたものだからなのだそうです。つまり思いっきりつくりたいものをつくれた、ということ。「だけど僕は長年CMを作ってきたので、エンタメ性や人に見せるポイントは押さえているつもりです」という楽しい企画。この夏、美しい宙(SORA)に飛び込んでみるのはどうでしょうか!
……あ!ちなみに21時30分まで入場できるのもこの企画のいいところ。仕事帰りに行けますよ。昼間はいつもの日本庭園。つまり毎晩設置をされているのだそう(驚き!)。ぜひ昼の風景との違いも味わってほしいです。
【開催期間】
2025 年7 月4 日(金)~9 月30 日(火) ※期間中は休まず営業
〔実施時間〕
7 月4 日(金)~8 月10 日(日) 20:00~22:00
8 月11 日(月)~9 月5 日(金) 19:30~22:00
9 月6 日(土)~9 月30 日(火) 19:00~22:00
※全日程、最終入場時刻は21:30
※少雨決行。雨量が1 時間当たり10 ㎜を超える場合は中止
【開催場所】
福岡県営大濠公園 日本庭園(福岡市中央区大濠公園1-7)
【入場料】
当日券(キャッシュレスのみ): 大人2,300 円、中高生1,800 円、小学生1,400 円
公式サイト/前売券:大人1,800 円、中高生1,300 円、小学生900 円
※税込 ※未就学児は入場無料
【公式サイト】
【主催】
大濠 日本庭園SORA 実行委員会、にしてつG・いしはらD公園管理団体、㈱ランハンシャ、クレアプランニング㈱、㈱プラネット