福岡発!最寄りの気になる「ヒト」とか「場」とか。
雑多にまとめる語り場

2022.10.21

世界と私を繋ぐ椎名林檎

 

 

今回、なぜデザインを学びたいと思ったのか

デザインにふれて今思うことについてお話させていただきます。

突然ですが、私は椎名林檎さんがとても好きです。

 

 

特にこのナース服でガラスを割るジャケットを見てとても衝撃を受けました。

白衣の天使がガラスを殴って割る違和感と、ガラスの無機質で刺々しい感じが際立つビジュアルに目を奪われました。

また、一見尖っているように見えて、曲を聴くと繊細で真っ直ぐな歌詞と歌声のギャップがとても魅力的だと思います。

そして、今では椎名林檎なしの生活は考えられない私なのですが、

椎名林檎に出会うまでの14歳までの私は、好きなものや人がまったくないような中学生でした。

長崎県の平戸という小さな島で育つ中で、そこで会う大多数の意見が私の世界の全てで、

みんなが好きだと言ったものをたとえ良さがわかっていなくても正しいと思い込むような、そんな価値観でした。

しかしそんな中で、突然椎名林檎と出会ってしまい、こう思いました。

なんかもうメチャクチャすき!です。

その時の私は椎名林檎がどんな立ち位置で、どんなアーティストなのか、どんな音楽が良くて何が悪いかもまったく分からない中で、

ただただよくわからないのにすごく好きで、もっと知りたい。理解したい。と思うようになりました。

 

 

これは新宿のタワーレコードの店員さんが作った相関図なのですが、音楽のおの字も知らなかったような私が、

椎名林檎を追いかけるにあたって自然と他のアーティストや作品にも魅力を感じることが出来るようになり、

好きな人や作品がどんどん増えました。

椎名林檎だけでなく、他のアーティストの作品を知ることで、アーティスト同士の繋がりやエピソードに感動出来ることも増えたし、

曲に隠された作品の意味を理解してもっと楽しむことが出来ました。

知識が増えることで好きが増え、好きが増えれば増えるほど、自分の世界が広がっていくのを感じました。

 

 

例えば、これはライブやミュージックビデオのロゴやタイポグラフィの1部なのですが、

私にとってそれまで文字やビジュアルはそれが何かを判断するための基準でしかありませんでした。

でも、自分の中での興味の幅が広がるにつれ

なんかこれ好きだなとかここカッコイイなとかなんでこれ思いつくんだろうとか、

歌ではないけれどアーティストを作る大切なデザインに興味を持つようになりました。

そしてこの何となくすきの何となくの部分をもっと自分で理解しておきたいし、

もっと細かいこだわりまで気づきたいし、理解できるようになりたいと思いデザインを学びたいと思い始めました。

 

デザインを学び始めてから、普段生活している中で気に止めていなかったものに興味が沸いたり、

可愛いと思ったりする機会がとても多くなりました。

世の中ってこんなに面白くて素敵なものや人で溢れているんだなと思いました。

そして、好きだと思うものも、見たいし行きたいし体験したいという思いも、どんどん大きくなりました。

 

 

今の私には、デザインを学んでいなかったら行っていない場所や出会っていない人、考えなかったはずのこと、知らなかったはずのことがたくさんあります。

デザインを学んで、色んなものに興味を持って、色んな場所に言ってみたからこそ出会えたたくさんのものがありますし、

尊敬できる方や面白い人ともたくさん出会うことができました。

そんな中で、まだまだ空っぽの自分にガッカリしたり、まだ全然アンテナが機能していなかったり

漠然とした焦りや不安を感じることは日々ありますが、

やっぱり頭で悩んで終わるよりも、

とりあえずやってみて、続けることが大切だと思いますし、好奇心をもとに、もっともっともっと好きな物を増やしていきたいです。

自分の中の好きを増やして、考えることをやめない人になりたいです。

Author: